こんばんは!Sminovです!
昨日に引き続いてCentral Japan Yo-Yo Contest 2022に参戦したレポートをしていきたいと思います!
本日は上リストの青塗りの部分をお話したいと思います。
前編をお読みでない方はヨーヨー大会参戦レポート その1からどうぞ!
大会初めてという方にはきっと役立つと思います。
また例によって大変長文ゆえ、色文字でない箇所は自分語りが多いです。飛ばして読むと効率は良いです。
3. 当日まで
練習だけしていれば大会に出れるわけではないので、エントリーから出場当日まで、すべて自分でマネジメントする必要が出てきます。
一人旅行慣れとかしていれば造作も無いでしょうが……。
1. 最速エントリー
以前からエントリーすると決めていたので、受付開始日である1月5日にはもうエントリーをしてしまいました。
JYYFの会員ですらなかったので、会員になった上で大会へ申し込む必要がありました。紙やカードの会員証は無いため、会員になる→申し込みはそのまますべてウェブ上で可能です。費用は以下のようになっています(2022年大会の場合)
- 選手会員登録 高校生以上 4000円 / 中学生以下 2000円
- B部門参加費用 2000円 (オンラインB部門も同様)
最速でエントリーしたためか、演技順も1番になっていて面白かったです。ヨーヨーに限らず吹奏楽とかの競技会での演技順はかなり重要だと思っています。
それはなぜかというと、審査員も演者も人間だからです。
具体的には下表のような特徴があります。
- 順番が早い場合
- 審査員もオーディエンスも元気。良いところも悪いところも良く拾ってくれる
- 身体が暖まっていない内に出番になりがち。直前練習もほとんどできない
- 特徴が無いと記憶に残りにくい
- 後から演技する人との勝ち抜き戦状態になるので、粗が多いと後着になりやすい
- 順番が遅い場合
- 全スタッフが疲れてきているので似たり寄ったりなことをすると印象が薄れる(オオトリを除く)
- ウォームアップが十分にできる
- 記憶に残りやすい
- オオトリになるにつれ期待値が高くなる
基本的にはこういった傾向があります。よって演技順が後の方が有利なことが多いです。
ただしステージ慣れしていない、あるいは環境が普段と違いすぎる場合は話は別です。
- ステージ慣れしていない場合に順番が遅い場合のリスク
- 前の人が良い・上手い演技をした場合にプレッシャーになる
- 場が暖まっている場合にはそれもプレッシャーになる
- 前の人と構成や演技が似ている場合、二番煎じとなる(上位互換のように品質を出せればむしろメリットにはなる)
といったように演技順から戦術があります。
私の場合には本番弱さがかなりあるので、周囲の演技を見ないうちに自分の演技を済ませてしまえる1番手を引けたというのは、凄く好都合でした。
ただ、自部門と関係ないA部門のスター選手の本番前後の動きは、勉強になるのでしっかり見ておくと良いです。がっつり練習している人もいれば、周囲と談笑して(※今大会では非推奨とされています)リラックスしたり、ウォームアップに注力している人もいます。
「本番の恐ろしさ」については、また改めて別記事に書こうかと思います。
2. 宿取り
今回の大会は感染症対策もあり、「公共交通機関の利用を避けてください」という、世にも珍しいお触れが出ました。
そうでなくとも車で行く予定でしたが、片道250kmの道を運転した後に本番に出るのは避けようということで、宿泊を決めました。
私の個人的なポリシーですが、「旅行以外の遠出では、宿と飯はチェーン店を使う」というのがあります。なぜかというと品質が安定しているからです。
泊まった宿が狭かったりニオイが気に入らなかったり、ご飯に関してはお腹に合わないと大変ですから。
当日のパフォーマンスに差し支えがあるものをとことん避けました。
(そもそもまん防でチェーン店以外ごはん屋さん閉まっちゃってるんですけどね)
宿は東横インを使いましたが、なんとU-35割などというものがあり、シングル1泊朝食付きで3500円程度で泊まれました。
しっかり練習できるほどの広さはありませんでしたが、構成の確認程度はできました。
3. 遠征
静岡東部から会場の岩倉市まで片道250kmという、普段に比べれば長い距離を走ることになりました。しかし全ルート高速道路を使うと6000円近くにもなるとのことで……
以前浜松に行ったときに、”沼津~浜松は国1走っていけば快適“ということが分かっていたので、「なるべく下道で行って、厳しくなってきたら高速に乗る」という少々行き当たりばったりなプランニングをしました。
(これも案外楽しかったりするんですよね。「それはパフォーマンスに影響しないんか?」とツッコミ入りそうですが汗)
国1走ってる間は幸運にも事故や渋滞に巻き込まれることもなく、大変快適に走行できました。少々複雑な心境ですが、ご時世柄土曜の真昼間でも楽々なのです。
1.8Lのガソリン車でも燃費22km/Lオーバーが出る程度に。
夕方ごろ、名古屋入ったあたりで、突如路駐しようとする前走車を避けようとしたらクラクションのご挨拶を頂いたりで、中々市中の運転のしにくさを感じるなど趣が深かったですが……
慣れない道を走るのもまた楽しさですね。車好きですし運転も好きですから。いずれ趣味紹介として登場します。
宿で小休憩と小練習をしてから夕飯を食べに外出。すると……
めちゃくちゃ雪でした!
翌日も相当な雪でしたが、交通事情に影響が無かった(?)上、車もスタッドレスを履かせてましたから、問題ありませんでした!
帰りは18時に会場を出るような時間であったので、フルで高速を使ってしまいました……
4. 会場
会場は岩倉市総合体育文化センターというところで、一見ただの文化会館です。
会場の多目的ホールに入っても普通の公共施設のステージです。体育館とホールを足して2で割ったような。普通と違うところですが…
「めちゃくちゃ音響がいい」です。
ダブステ的な曲を爆音で流しても音割れせずに会場に響きますしピアノや繊細なボーカル曲を流しても荒くない音色が出てくるような……クラブイベントもできちゃうんじゃないの?ってくらい良い音響です。
フリースタイルやるために建て替えでもされたんか?と思うような環境。ここまでしていたらヨーヨーの聖地と言われても異論は無いのでは。
会場内後方では練習スペースがありますが、ソーシャルディスタンスの関係もあり少々制限されがちでした。
が、剣道場が解放されており、本番まで演技の確認、練習をすることができました。
大会スポンサーのレッドブルとジャパンフリトレーさんからレッドブルとドリトスを頂きました。
レッドブルは本番のエネルギーに一役買ってくれましたし、ドリトスは帰ってからの友人との電話のお供になってくれました。大変美味。
4. 本番
1. 本番前までの仕上がりとアクシデント
本番直前まで自分の用意してきたフリーが本当にノーミスで通ったのは結局3回くらいでした。
その分「あまり自分に期待しすぎない」気持ちを持つことができたので、必ずしもネガティブなことでも無いなと思いました。
その点A部門でも予選・本選ともにノーミス(に近い)演技する選手たちって化け物だなぁと…
本番前にアクシデントがありまして…大会・会場の意向でステージチェックができないということがありました。
時世柄やむを得ないですが、初めてのステージで前もってステージの具合を知れないというのは初見のプレイヤーにとってハンデになりました。
なぜなら舞台上でヨーヨーや紐がどういう見え方をするかわからないからです。
ちなみにヨーヨーは三色(赤/青/青黒グラデーション)持っていき、紐も二色(ピンク/黄色)で持っていきました。結局ヨーヨーは気に入っていた赤を使うことになりました。
2. 使ったヨーヨー
「昨日言ってたヨーヨーと違くない…?」
その通りで、11月に発売されたシャッターJDSです。
何ならこの赤いドラゴンモデル、1月19日発売です。なんと大会2週間前に調達したヨーヨーを本番で使用しました。
(昔は大会会場で新発売したヨーヨーをそのまま現地の大会で使用するなんてこともあったくらいなので特別すごくも無いですが)
それくらい良いヨーヨーであったということです。以下が使用した理由です。
- シャッターと直径・幅・形状を同じとしながら、回転力・安定力が格段に伸びた
- 初期搭載のベアリングが10ボールで、単品のセンタートラックXよりも状態が良かった
- バイメタル級の回転強さがありながら、モノメタルのフィーリングを持っていた
オリジナルのシャッターとはフィーリングが少々異なり、同じYYF社のシュガーに近い感じで、性能向上に伴いちょっと”キツく“なった感じです。「本気のシャッター」という感じ。
(本当に本気ならシャッターバイメタルだろ、というのは今は収めて頂いて…)
大会後に発覚することですが、シャッターにドラゴンの絵をあしらったのは「登竜門」が由来とのこと。
これでB部門出るのは中々オシャレな事だったんだなと後から気づきました。
3. ステージ
剣道場でリカバリーの練習をしたのち、14時30分からB部門スタートとなりました。
「トップバッター俺」。今後もう言うこと無さそうです(笑)
照らされるステージに上がり、司会席に挨拶し、スポンサー一覧にある「yoyofactory」と「SUS」の文字にお祈りを捧げ、明るいステージと対称的に暗いフロアを見るとジャッジの世界チャンピオンの方々がこちらを見ているわけですね……お目汚しすみません、お時間割いて頂いて申し訳ない、という気持ちで挨拶をする。
ステージチェックができなかった分、時間を取らせない程度にヨーヨーの見え方の確認、上を見て行うトリックをやるので照明の明るさの確認、その辺りを咄嗟に行っておきました。
ステージのセンターに立って司会が進み、大会動画でよく見る「ジャッジ…OK、ミュージック…OK」が聞こえるわけです。
「プレイヤー」が聞こえたとき、私はどこにOKを合図したらよいかわからなくなっていました(笑)
舞台下手に司会さんがいますので、そちらに合図をすればOKです。
あとはいつもの掛け声があり、音楽が思ったより爆音で再生され、演技スタートです。
やはり本番弱いので、指先が震えるというよりはむしろ、固まってしまいます。でも練習してきた分はちゃんと返ってくるものですね。
入念に復習した部分はうまく行ってますし欲張って難しくしたところ、復習してない部分は失敗しています。
しかしながらミスタッチがあってもヨーヨーが止まらず済んだのは、シャッターJDSの性能のおかげかなと思います。
今でこそ、ここまで書けますが、本番当日中は演技中の記憶は完全に飛んでました(笑)
4. 表彰
演技が終わり、自分の席に着き、B部門の方々の演技を見て、レジェンドとスターたちが名を連ねる決勝で内心ぶち上がり(歓声上げられないので)、早くも表彰式となりました。
表彰式前から記憶は飛んでいながら良くも悪くも無かったなと思っていたので、結果に対して驚きはさほどありませんでした。
しかし、改めて表彰されると、「本番の恐怖に立ち向かってよかった」「11年強ヨーヨーやってきてよかった」総じて「大会に出て良かった」と思いました。
反面、「俺程度で表彰されていいものか」「あれこれの片手間で練習しててごめんなさい」とも感じました。
後ほどフォロワーさんから励ましを頂いて、結果は結果で正当な評価なので、ネガティブな感情を持つのはあまり意味がなく、上位入賞したならむしろ誇るのがマナーだと感じました。
5. 反省
上位表彰されたからといって調子に乗るわけにもいきません。最終スコアは60.5点。70点以上でB部門卒業となります。
何を表すかっていうと「お前まだ初心者だからな?」と釘を刺されているわけですね……
しかもよりによって「トリック・クオリティ(TQL)が11.0」と「クリーンネス(CLN)が6.5」とだいぶ低い結果です。
要するに「もっと難しい技やれ」「ミスしてんじゃないよ」ということですね……
やりたいフリー作りたさに妥協したところが完全にバレてますね。エクスキューション(EXE)が14.0点と高く、「まぁまぁやりたいこと出来てるだろう」とは評価していただけてるのが良かったです。
嬉しい反面、悔しさも十分味わった今大会ということでした。
総じて反省をすると、前回記事の準備内容のような、取り組み方は概ね間違ってなかったのかな、と思いました。
悪い点はだいぶ見つかりましたね…
- 単純に練習量が足らない。難しい部分は入念に注意を働かせるため失敗しにくく、簡単な部分程、足元を取られる(縦コンのミスは最たる例)。
- 人前やウェブ上で披露していない(アドバイスもらわずどこまでできるか~もあったので)
少なくとも動画撮影しながら、などが致命的に足らない - 本番の想定量が足らない。視認性に対するアプローチはOKだが「ステージ上でどのように演技している自分がいるか」等、客観的に自分を見られていないので失敗につながった
これから初めての本番に臨むよ!って方は特に3番目、「ステージ上でどのように演技している自分がいるか」想像をしっかりしてみてはどうでしょうか。イメトレがしっかりできていれば、その内容が現実についてくるだけになるので。机上では。
反省はありましたが、ここまで「後悔のない」ことって実は人生で初めてかもしれないです。それは全部自力でやったからかもしれませんし、結果が出たからかもしれません。
仮に表彰されていなくても、「隙間時間の中しっかりやった」と自分を褒めてあげられたと思います。たらればですけど。当日はめちゃくちゃ凹むでしょうけど。
おわりに
昨日・本日とお送りしてきました、ヨーヨー大会参加レポートはいかがでしたでしょうか?
これを見て「大会に出てみようかな」あるいは「こんな素敵な体験できるヨーヨーって凄くない?」と思って頂けたら幸いです。
オンライン部門もありますが、事情が許せばなるべく現場での大会参加をオススメします。
オンラインはやり直しがきくので単純な実力勝負になりやすいです。
みんなそれぞれの「完璧」を持ってきます。
(もちろんご時世柄リアル大会に出られない方は、オンライン部門に積極的にチャレンジしてほしいです。表彰の幅が広く、30代、40代の年代別、女性表彰も狙えます)
「技術的に真っ向勝負がしてみたい!」というのでしたらオンラインは良い土俵になると思います。
しかし、もし自分がオンライン部門にエントリーしていたら、上手い人の跳梁跋扈する応募フォームに動画を投げて、「やっぱりダメだった」と途方に暮れているかなぁと思ってしまいます。
やはり本番の緊張感の中、ワンチャンにかけるのが私のような負け犬の戦法かなって思いますね!
(ワンチャンと負け”犬”で意味がかかってるんですよ)
ヨーヨーのスタイルだけではなく取り組み方のスタイルでも挑める大会、ぜひ参加してみませんか?
※大会ルールや表彰対象については変更の可能性がありますのでJYYFのウェブサイトを随時チェックしてください
……来年度の大会参加はまだまだ悩み中です……
明日はそのまま「ヨーヨー趣味」についてご紹介します!
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