無いはずの思い出補正(ベティノヴァレビュー)

ヨーヨー

こんばんは!Sminovです。ヨーヨーの話題が続きます。

意味深なタイトルなのですが、「当時実際には触れていないのに、周囲で流行っていたから懐かしく感じる」と、そういうことありませんか?

2000年代あたりのカルチャーが大体私には当てはまって…ハイパーヨーヨー、MD、mixi辺りが該当しそうですかね?

ヨーヨーに関してもそんなことがありまして。
2010年にヨーヨーを始めたにもかかわらず、当時人気だった「スピーダー」や「スーパースター」などはまるで振りもしませんでしたが、どことなく懐かしくなります。

当時は学生だったので、片っ端から人気機種を買うなんてことは到底できなかったのです…

そしてそんな境遇のヨーヨーの一つに「スーパーノヴァ」があります。
ヨーヨーファクトリーのフルメタルモデルで「ジェネシス」と「スーパーノヴァ」のツートップだった印象です。
当時フルメタルヨーヨーの値段は5ケタが当たり前だったんですよね……

ジェネシスが強い回転力を持つ安定感重視のモデルという感じで、スーパーノヴァは重さ据え置きながら独特のバンプでスリープロスを減らし、回転効率を上げた、という印象ですが、実際どうなんでしょうね。

そのスーパーノヴァのリメイク版が存在しているというので、購入してみました。

「ベティノヴァ」というヨーヨーです。名前から察しがつくように、メキシコの選手、Betty Gallegos Gracia選手のシグネチャモデルとして製造されています。

なんで買ったかというとヨーヨーの大会の報告をインスタでしたところ、彼女からイイネをもらったから、という愚直な理由です笑
「シャッターJDSもいいけど、あたいのシグネも買えよ…?」という圧を感じまして…嘘ですが。

もともと気になっていたヨーヨーであったので、買わないという選択肢はそもそもありませんでしたー

が、ピボットモデル(トップオンスポットのあるモデル)が出たというので、どちらを買うかで悩み頭を抱えることに。

結果両方買ったんですけどね…

なつかしさは何処に?(旧型)

ひと昔前の感触を期待していました。

ロゴデザインは完全にスーパーノヴァを踏襲したものであるし、形状はよりステップストレートらしい鋭い見た目になったもののスーパーノヴァの影があります。

なにより重量が68g台と、スーパーノヴァより重くなってるんですね。

しかし振ってみるとどうでしょう、全然重さを感じないです。
そもそも重めのヨーヨーが好きだったというのも一因かもしれませんが。
金リム使ってた頃にはキャップ両付けのダークマジックばかりでしたし、フルメタルでもジェネシス(リランチ)とかを好んで使ってましたし。

スピードを出そうとしても、本来これより軽いはずのシャッターとイーブンくらいの振り心地です。
シャッターJDSよりはずいぶん軽いです。トレードオフでスリープ力では劣りますが。

ジェネシス(リランチ)辺りの「ギュイギュイした」フィーリングが遠くにいる感じです。
調味料程度にその味がするのはいいアクセントになっていると思います。

何よりその見た目が最高ですね……!
ヨーヨーの正面…Vシェイプ自体はありふれてる、と思ったら実は絶滅危惧種になっていた直線的なステップストレートで、サイドフェイスは当時のコンテストヨーヨーのような飾らない形状。

タイラーシグネ特有の出っ張った軸周り形状ももちろん継承しています。

車で言うところのR34GT-Rを代表に「古風なデザイン」は好まれる傾向にありますが、ガチ使いでなければこういった”ネオクラシック”なヨーヨーは、とても”愉しめ”ます。

シグネチャー主(Betty Gallegos氏)がこのヨーヨーでファンを魅了してくれるから輪をかけて魅力的なヨーヨーに感じます。

プラスチックフェイスの可能性(新型ベティノヴァ)

もう一点の新型ベティノヴァ(フィンガースピン)、こちらは従来のベティノヴァにフィンガースピンキャップを取り付けた…
だけではなく、3グラム以上の軽量化(64.9g)や軸周りの形状変更が行われています。

軽量化については、サイドフェイスの意匠が丸々オミットされ、代わりにプラスチックのフィンガースピンキャップが取り付けられるなどにより実現されたものです。

軸周りの形状変更については、従来型はスーパーノヴァ譲りの90度のウォールがついていましたが、新型では70度程度のウォールがつくにとどまっています。

また、最近のブラストがかったヨーヨーでは当たり前になった、「軸周りだけツルツル加工」が行われています。
ヨーヨーファクトリーではシュガーなど、C3ではクラウンなどに施されています。

サイドフェイスに描かれていたロゴは、リム外周部に描かれるようになりました。

正直、チェックポイントなどに代表されるフィンガースピンキャップをつけたモデルチェンジは、「売れてないヨーヨーに片っ端からフィンガースピンキャップつけてるのでは」と邪推していて、避けていました。
デザインの幅も狭くなってしまいますからね。

振ってみた感触は、「キャップ無しのアルミリムヨーヨーを初めて振った感覚」です。

プラスチック製のキャップを入れたせいか、フィーリングもキャッチ音も回転音も、金リムが「居ます」。
まさかここで金リム感を感じるとは思いませんでしたが…とにかく振り心地が楽しいです。

プラヨーとフルメタルの間にいた金リムがジャンルごと無くなって久しい(単発機種ではトライアドや新スピーダーなど出ている)ですが、フィンガースピンキャップのラインナップは新ジャンルとして成立するのでは、と思ってしまいます。

逆に言えば、「ベティノヴァにプラキャップをつけただけ」という式は成り立たないように感じます。新旧の共通点はストリングヒットの瞬間にかろうじて感じるくらいかな…?

安定性はあまりあるとは思わず、下手にスピードを出そうとすると、ヒモと垂直方向に暴れてしまう感覚があります。

フィンガースピンキャップによるトップオン性能はとてつもなく、中心にミートさせやすいものになっています。スカイヴァ以上に。

大会のお供にはさすがに他の機種が挙がりますが、お茶や宴会芸のお供にはこのヨーヨーを連れていきたいですね…!

Betty氏のインスタグラムのストーリーでもブラックがイチオシとの投稿があり、このカラーにしました(笑)
歳柄派手な色もそろそろ外していきたいのと、黒系ファッションが多いのでーという理由ともマッチしてますしね。

ジェントリー選手によるレビュー動画(一部)が以下です(1:06~)。

まとめ

ベティノヴァのレビューはいかがでしたでしょうか。

どちらも形状自体はクラシカルで、比較的幅が狭く、昨今のトリッキーなホリゾンタルやホップにはまるで向きません。
ただし、「もしトリックの流行が変わらず、ヨーヨーの性能のみ順当進化したら」というifで考えると、このヨーヨーが主流の一角を担っていたかな、というようにも思います。

マスタングやカマロ、フェアレディZ等スポーツカーの世界では多い「原点回帰」の視点、ヨーヨーでも味わってみませんか?

…ミーアキャットも欲しくなってきちゃったんですよね…

旧ベティノヴァ
https://jp.yoyostorerewind.com/products/bettynova?_pos=5&_sid=b54ebcbe0&_ss=r
(リワインド)

https://spingear.jp/index.php?dispatch=products.view&product_id=3854
(スピンギア)

新ベティノヴァ
https://jp.yoyostorerewind.com/products/betty-nove-finger-spin?variant=42456720081152
(リワインド)

https://spingear.jp/index.php?dispatch=products.view&product_id=4034
(スピンギア)

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