Iターン就職の話(後編)

雑記

こんばんは!Sminovです。

Iターンという言い回しに違和感を感じない方の方が少ないと思うのですが…「ターンしてないじゃないか!」って。
Uターン就職と関連付けて呼ぶにはやむなしとはいえ。

では何と呼ぶか……「片道切符」だとなんか一生帰れなくなりそうだし、上京に対比して「下京」にするか…ちょっとニュアンスも言い回しも良くないですよね。

「故郷作り(さとづくり)」なんてどうですかね。絶対流行らないな。

というわけでIターン就職体験記の後編です。前編は→からどうぞ。Iターン就職の話
客観的事実よりは私の体験多めでお話しします。

Iターン就職概略

私のIターン就職のプロファイルといいますか、簡単な紹介をします。

  • 神奈川県横浜市→静岡県東部
  • 大学卒業後新卒でメーカーへ就職(設計職)
  • 静岡県に家族等もおらず、実質単身飛び込み(ネット上の知人はいた)。

他には…車は現地調達、家は会社と探して、家具は自力で調達(一人暮らし応援セットみたいなもの)。

実質楽器一本で飛び出てきた感じです。
今条件だけで考えると静岡にこだわらずに、山梨や神奈川西部も守備範囲であったとは思います。

なぜ静岡県か

きっかけは〇〇〇〇〇!

大学時代は吹奏楽で地獄を感じていながら、勉強時間もロクに確保できないながら工学部の科目と延々戦い続けていました。延々負け続けるわけですが。

そんな中、救いとなるのはアニメでした。
その中でも、大ヒットアニメの続編でありながら王道から逸れてファンを驚かせた(第1期終了時)作品、「ラブライブ!サンシャイン!!」を就職活動ができる前年、視聴していました。

後々になって「努力した少女たちが奇跡的に優勝してハッピーエンドな物語」だと思ったら、「努力空しく勝負に勝って試合に負けた」儚いストーリーだなんてことになって…

ラブライブ!に関しては追々話すとして……堂々と話せるコンテンツにしてくれたROLAND氏は偉大ですよね。氏の著書も持っているのでいずれ。

たまたま伊豆方面へ旅行に行こうということになったので、宿決めでは安田屋旅館にお邪魔する(平日だから奇跡的に取れたのです)など、ズルズルとアニメの世界に引き込まれていくことになったのでした。
まぁその、当時付き合っていた彼女とね。

そして沼津へ行ったが最後、空気は良い、海は横浜とは違い目線が近い。
魚は新鮮で美味しい。夜中は嵐だったけれどもその雨音すらも風情に感じてしまいました。
そこで思ってしまったんですね。

帰りたくない」と。

静岡に住む準備を始める

静岡に住みたいな、と思いながら調べているうち、様々なメリットがわかってきます。

  • 駐車場代が安く道路事情が良い(混雑面)ので、車好きには好都合
  • 魚美味しい・安い、「さわやか」ある
  • 横浜から遠くは無いので帰省しやすい

当時は”将来やりたいこと”もほとんど無くなっており、あとは結婚してのんべんだらりと車乗ってられれば良い、くらいの感覚でした。
それ以上に都会で働くデメリットの方が多かったため。

都市部に就職しても

  • 車持てない(実家は車1台しか置けない/月極駐車場の費用は法外)
  • 毎日満員電車通勤は嫌だしいずれ身体壊すと判断。
  • 運転体力関係なく電車で帰らされる
  • 都市の企業に就職しても、どうせ地方、ひいては海外に飛ばされる

等の理由が思い当たったからです。いくらかはイメージでしか無いですが…
父親は毎晩10時以降の帰宅でしたし(ほぼ毎晩酔ってた)、兄は地元就職なのに地方に飛ばされていました。

ならば「車が持てて、自分の行きたい地方に自ら赴こう」と当時はなりました。
あとは「並行世界の自分はきっと普通の生活してる」と思い、チャレンジを選択することにしました。
(このマインド、結構良く発動します笑)

後述しますけれども、「東京横浜で一切就職活動をしていない」です。なぜかというと静岡県でしか就職をするつもりが無かったので。

そんな時、大学で「UIターン説明会」なるものが開かれるのでした。

各種説明会

前回のIターン就職の話の冒頭でも触れているような、Uターン就職の簡単な説明に始まり様々な支援等の紹介がありました。
その中で、前回もご紹介した就職支援サイトを見つけます。

https://shizuoka-de.com/ 「就職するならしずおかで!」

ここを経由して東京にある就職支援センターへ通い、今の仕事と出会うことになります。

というのも、ここでも小規模ではありますが合同説明会がありまして。静岡から東京へ求人しにいらしてくれるわけです。

その分マ〇ナビとかリク〇ビとかの合説には一切行ったこと無いです。先ほどの通り静岡でしか就活していないので。
静岡県内なので、東は伊豆から西は浜松まで求職しに行きました。

就活に関しては前半戦で少し挫折しましたけれども、一度起き上がったらすぐ拾ってもらえたのでなんとか、という感じですね。
夏場にスーツを着なきゃいけないレベルにはなりましたが。

どこの企業もあまり「熱意を求められる」みたいなことは無かったです。技術職だからですかね?
比較的どこもドライに、今できること、学生時代やってきたことを聞かれるような。

大学でブラックな活動をしていると1次面接で無敵説ってありますか?

就活と仕事の話はもし気になる方がいらしたら、お問い合わせかTwitterの方からお気軽にご質問いただければと思います。

住んでみて

車無いと少々不自由な生活ですが、逆に車あればむしろ都市部より便利です。
ちょっと車出せばレストランにもショッピングモールにも峠にも海にも行ける場所ですから。

都市部だとちょっと車出したら行けてスーパー、もう少し行くと渋滞、果ては駐車場も無いor高い…となりがちじゃないですか。
車出さなくとも十分便利ですけどね。

生活費周りだと、家賃と駐車場は格段に安いですが、ガス代と電車賃・バス代が高いですかね。他は実際のところあまり変わらない感じです。
ガソリンは地域差があって比較しようが無いので…

遊びはアウトドア派はほとんど困らないです。釣りにダイビング、キャンプにドライブ。冬場はスキー場もそこまで苦も無く行くことができます。

私はインドア派(ドライブは好きだけど)、というか音楽趣味なので音楽やってますが、楽団も点在していて、参加自体には困らないです。
ただ、結局それぞれの楽団単位の人数がそもそも少ないので、掛け持ちや他所の楽団からエキストラを呼んで人数を補填する(演奏会の時)のは当たり前です。
都市の楽団でも同様ですけどね。

あとは…母親がやたらと遊びに来ます。というか私の家が静岡観光の橋頭保(きょうとうほ)にされています。住んでるだけで親孝行。

事件簿

ここからは静岡に住んでから印象的な事件・事故を挙げていきます。
動物にぶつかりかける、なんていうのは日常茶飯なのでここでは無視します。
実際そんな多くも無いですけどね。年1くらい。

2019年 台風19号

引っ越す以前から、母方の祖母から話は聞いていました。「静岡では昔”狩野川台風”という大災害があった」と。

まさか翌年に報道各社から「狩野川台風級」の台風が来るだなんて。

それに気づいた私は、「車が沈んだら嫌だわ」と思い、当時の愛車・プリメーラで必死に山登り(北上)を始めます。
道中で側溝の排水溝から水が逆流しているのを見て戦慄しながら…
そのまま御殿場に入り、山中湖の前を通り北西方向へ進みます。

運転体力が無くなってくる頃には甲府へ入り、そのまま宿を取り宿泊することにします。

久々に見たテレビには長野県で水に浸かっている北陸新幹線が映っていたり、Twitterでは氾濫しかけている狩野川、そして住んでいるところの隣町が水没していました。車が一台沈むくらい。

甲府過ぎて長野入りしてたら危なかったかもしれませんね…?

https://www.asahi.com/articles/ASMC654G8MC6UTIL034.html 「浸水した北陸新幹線、10編成すべて廃車へ 台風19号」朝日新聞

この台風の被害は相当で、都市部でも多摩川が氾濫しかけ、二子玉川や武蔵小杉が相当な被害を受けていたことでも記憶にあるかと思います。

しかし「狩野川級」とされた台風の中でも、当の狩野川自体は放水路の活躍もあり氾濫を免れ、人的被害もゼロとなりました。

https://mainichi.jp/articles/20191021/ddl/k22/040/124000c 「台風19号 61年前の教訓 人的被害ゼロ 「狩野川級」警告、迅速に避難 伊豆の国 /静岡」毎日新聞

ここからわかることは、「過去に浸水の被害がどれくらいあったか」をヒントに、家探しをする方が良い、ということですね。治水大事
それだけでなく土砂崩れ等も考えながらですね。熱海の伊豆山の件も大変気の毒でしたし……。

持病が消えた?

事件というよりは良いことなのですが。
そもそも私は頭痛持ちです。横浜に住んでいたころは少なくとも3ヶ月に1度は片頭痛を起こし、寝込んでいました。視界欠けて頭ガンガン痛くて。

ブラックな部活のせいかなーと思っていたのですが、部活を引退して研究室にいた頃にも発症していたので、それだけでは無いと思います。バイトもそれで一度休んだような。

ところが静岡に引っ越してから、それらしき症状がめっきり無くなりまして
社会人になってからの方が学生時代より自由に感じる、というイレギュラーなタイプなのもあるとは思います。

多少頭痛を感じることがごくまれに(年1あるかないかくらい)出てくるようになったくらいで、もはや持病ではなくなりました。

実家に帰って数泊すると、体調悪くなるのは悩みどころですけどね……。

まとめ

いかがでしたでしょうか?数日間振り返った程度なので思い出し切れていないところもあります。
都市部で働いた方がもっと稼げていたかもしれない、というのは多少思いますが、それで医療費が増えるようなことがあれば本末転倒です。

健康は一番の節約だと思っています。と言いながら夜更かしがちなの本当に説得力無いのですが。

この記事を見て「地方就職してみたい」「聖地に住みたい」という興味が湧いたらば幸いです。
実際に住まなくても、魅力が分かるのと知らないのとでは大違いですから。

もし地方就職に関して質問等あれば、お気軽にページ右上のお問い合わせ、もしくは下のTwitterアイコンからメッセージを頂ければお返しします。
どこの地域にも当てはまるお答えをできるとは思いませんが、多少のヒントはお話しできると思います。

この「街」を通りがかった皆様が思い思いの地で素敵な生活を送れますよう。

次回はプラモデルか、少々お堅めな話のどちらかをすると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました