こんばんは!Sminovです。
今回は私のお気に入りの本をご紹介したいと思います。
その名も「白バイガール」シリーズ(実業之日本社)。
私は現代っ子にもれず本を読まない方ですが、このシリーズに限っては新刊が出るたびに買ってしまいます。
昨年完結してしまったんですけどね。
神奈川本対象1位に輝いていたり、第6巻まで続いていたりと実は人気のシリーズみたいです。
書評とかするガラではないのですが、ご紹介できればと思います。
シリーズ概説
交通機動隊員である主人公の本田木乃美が、クセの強い同僚たちと難解な事件を解決していく “笑いと涙の警察青春ミステリー” です。
毎刊、導入は事件で始まったり、競技会の導入で始まったり多様にありますが、物語半ばからクライマックスにかけてはおおよそ「大事件の知らせ」→「捜査」→「逮捕劇」のような流れになっています。
作品の魅力
高級セダンのようなスピード感
意味不明な比喩ですが、「高速でも乗り味が雑にならない」ということです。
「白バイガール」の一番の魅力は、毎回の「ハイスピードなクライマックス」にあると思います。
映画「ローン・レンジャー」のラスト15分のようなが毎回読んでて心地が良いです。
…え、あの映画もう9年前なんですか…?
スピード感で強引に押し切るのではなく、描写に雑な点がありません(私目線)。喉につっかえが無く、気持ちよく呑み込めます。
映画「ワイルド・スピード」、特に6作目のユーロ・ミッションのスタントシーンを文字で起こしたらこんな感じになるんだろうか、と思わせてくれます。
とにかく横浜ローカル
地元民であれば間違いなく「あぁ!あそこね!」とピンとくる地名ばかり出てきます。
横浜スタジアムだとか桜木町はもちろん、「伊勢佐木町」や「福富町」まで出てきます。
地元民でないと楽しめないかというとそうではなく、普通のガイドよりディープに横浜を知る手段としても、この作品は優れていると思います。
普通に横浜を観光すると「みなとみらい」や「中華街」、「ランドマークタワー」に終始してしまうと思いますから。
横浜の裏の顔を楽しみながら垣間見ることができますよ。作中の事件もその辺りがキーになるので…
バイク・車が実名で登場
本日のブログタイトル回収がここです。
やはり白バイを掲げるからには具体的なバイクの描写が出てきてほしいものです。
無名なバイクに乗って勧善懲悪劇やってくれても良いですが、物足りないですね。
(と言いながら私はあまりバイクには詳しくありません…だからこそバイクに興味を持てましたが)
白バイはやはりメジャーなCB1300P。小回りを利かせるのが上級者の腕だとか、バイクを起こすのが大変だとか、バイクならではの等身大な描写が多いです。
主人公の本田がプライベートで乗るのはホンダ・NC750X、ちなみに1巻では出てきません(笑)
同僚の川崎潤が乗るのはカワサキ Ninja・250R。
読んだ当初はあまり考えてなかったんですけど、これだけ排気量差があってツーリング成り立つんですかね…?
事件のカギとなる車種として、アプリリア・RS250が登場したりします。メーカー名すら知らなかったです。
このように色々バイクが出てくるので、この作品を読むとツーリストトロフィーをやりたくなってしまうんですよね…(笑)
(中古のツーリストトロフィー高くて変な声出ました)
車に関しても、盛大に違反をかましていくパッソや、イケメン(?)俳優が乗るNSXが出てきたり、横浜の地名と併せて想像を働かせる助けをしてくれます。
感想
前述のスピード感も相まって、非常に読みやすいです。回想の多いライトノベル以上に読みやすいです。
ミステリーと言いながらトリック事態はシンプルなのがそれを後押ししてくれます。
後ろめたいことしてない善良な市民にとっては、警察っていうのは揚げ足ばかり取ってくる面倒な存在であることが多いです…。もちろん見えないところで治安維持してくれてはいますが。
ちなみに私はゴールド免許です。まだ。(1回進入禁止やらかしたんで青行きです…泣)
しかし、この作品のように魅力的な警察が多ければ、ちょっと応援したくなっちゃうなと思います。
少し超能力バトル要素が混じっていたりはしますが、それも適度なスパイス程度です。
2020東京オリンピックに合わせて出たお話もありますから、「もしコロナが流行らず2020年に五輪が開催されていたら」のifを想像しながら読んでみるのも面白いです。
五輪ネタで書かれた小説、コロナの無いパラレルワールドを読んでいるようで面白いですね。もう一件紹介したい小説があるのでいずれ。
想像しやすく一気読みできる「白バイガール」、ぜひ読んでみてください。
次回は…好きなヨーヨープレイヤーを語るか、私が「やらないこと」集のどちらかかなと。
コメント